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    純愛

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       今日は…、
       読書家として、にわか書評家として、熱く真面目に、そして真剣に綴らせていただく。

       横山秀夫、幻のデビュー作、
       「ルパンの消息」である。

       冒頭から…、
       これは単なるありふれた謎解き小説かな?

       と読み進めていたが…、

       裏切られた。
       ただし、良い意味で。

       P.297下段、
       《隣室に〜
       からのわずか1ページに、この物語の全てが凝縮されていると言ってもいい。(ネタバレになるので、敢えて書かない)

       犯人が誰とか、謎解きがどうとか、三億円事件がどうなったとか、そんなことはもうどうでもいい…、

       この“哀しい物語”の根幹を貫いているのは、〇〇の◎◎に対する眩(まばゆ)いばかりの、それでいてある種の“畏怖”さえ感じさせる程、強固で繊細な紛(まご)うことのない “純愛” である。

       このわずか数行を読めただけでも、「ルパン〜」に巡り逢えた価値がある気がする。

       幾度読み返しても、いつ読み返してみても…、
       涙が溢れる。

       涙を見せること、それをカミングアウトすることが、恥ずべきことだとはまったく思わなくなった。

       そんな取り繕ったような低レベルの羞恥心など、とっくの昔に飛び越えてしまっている。

       10年後も、20年後も、そして50年たっても…、
       自分はきっと、この本を開いて涙を流すだろう。

       ぜひ読んで欲しい、
       いろんな人に、出来るだけ多くの人に…、

       「陰の季節」「半落ち」「クライマーズ・ハイ」「第三の時効」「出口のない海」

       …など、脈々と連なるその後の実力派作家、
       “横山秀夫”の才能の萌芽が垣間見える作品であるとともに、我が生涯においてかけがえのない一冊である。
       こんな作品が埋もれているのは、なんとももったいないのだ。

       この作品は映像化されている、
       確か…、DVDをコピーしてるはず…、
       自宅に帰ったら、真っ先に観る。

       黒澤明監督の、
       「赤ひげ」
       の時のように。

       こんなとこに居ると…、

       何事に対しても、無性に飢餓感が増殖してしまう。
      西岡民賀 * 横山秀夫 * 19:48 * comments(0) * trackbacks(0)
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